曲目

遊行柳(ゆぎょうやなぎ)

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Yugyoyanagi

ストーリー

一遍上人の教えを受け諸国を行脚する遊行上人が白河の関を越え、新しく広い街道を選び行こうとすると老人に呼び止められますが、老人は旧道の朽木柳へ案内し銘木である由を述べると柳の蔭に消えてしまいます(中入)

不思議に思い上人が念仏を唱えると柳の精が現れ、上人に十念を授かり成仏できた悦びを述べ、報謝の舞を見せますが夜も明けると朽ち木だけが残っていました。

解 説

この能は観世信光の作で、世阿弥作である春の「西行桜」を意識しよく対比されますが、西行の名歌を主題に柳に纏わる詞章をふんだんに入れるなどとてもよく考えてある名曲です。

青柳之舞の小書により序之舞に囃子の手の打返が入り、「春」をあらわす初段で舞止めるなど、いろいろと変わります。

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