野宮(ののみや)
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能楽師 梅若基徳
Genjikuyo
ストーリー
安居院(あんぐい)の法師(ワキ)が石山寺への途次、琵琶湖畔にさしかかると、里女(前シテ)に呼びとめられる。女と「源氏物語」についての問答をかわすうち、女は、自分は紫式部だとほのめかして消える。
やがて法師の前に紫式部の霊(後シテ)が現れ、「源氏物語」を書いたものの、その供養を怠った旨を述べ、願文を渡して法師に光源氏への供養を願う。そして、紫式部こそ石山の観世音であると結ばれる。
解 説
この曲は少し変わってますよネ。石山寺の観世音菩薩の化身?の紫式部が『源氏物語』という嘘の物語を書いたために成仏できないなんて・・・
あと三番目物なのに序の舞などの『舞』がありません(小書になるとありますが)
長~い二段クセ舞があるからでしょうか?
まぁそういった理屈なんかより『源氏物語』を通じてこの世の無常、仏教観を語り、舞うことを観ていただければと思います。